自分らしいキャリアを実現するための20代・30代のキャリアの考え方

20代・30代のキャリアってどう考えればいいの?

 

キャリアについての相談やキャリア研修をしていると、よく受ける質問です。

 

これって学校では教えてくれないことですよね。

人生の先輩などから聞く話も、その人の体験からくるもので、人によって言うことが違ったりします。

 

細かい視点ではキャリアは一人ひとり異なるものではありますが、大きな視点で見ると自分らしいキャリアを実現するために知っておいてほしいキャリアの考え方があります。

今回はそんな20代・30代のキャリアの考え方についてのお話です。

リアリティ・ショック

多くの人が社会に出て就職するのが、18歳~22歳ぐらいです。

 

就職すると最初に遭遇するのが「リアリティ・ショック」です。

リアリティ・ショックとは、就職後に理想と現実のギャップを知ってショックを受けることです。

 

誰もが入社前には、就職先での仕事や職場、上司や先輩などについて想像します。

しかし、現実がそのとおりになることはまずありません。

想像していたことと現実のギャップが大きければ大きいほど、受けるショックも大きくなります。

 

そして、それに耐えきれずに辞めてしまう人もいますが、多くの場合は現実を受け入れて働き続けることを選びます。

 

このリアリティ・ショックを乗り越えることが、最初のハードルとなります。

あなたも経験があるのではないでしょうか?

20代のキャリアの考え方

リアリティ・ショックを乗り越えると、次の課題は仕事を覚えることです。

最初の1年間は必死に仕事を覚えているうちに終わってしまった、という方がほとんどではないでしょうか。

 

そして、2年目になって後輩もでき、一人で仕事をこなせるようになってから、本格的なキャリアのスタートとなります。

 

そこから20代をどう過ごしていけばいいのか?

その基本的な考え方は次のとおりです。

 

20代はさまざまな経験を積む時期

仕事でもプライベートでも、好奇心を持って興味を広げて、新しいことに積極的にチャレンジする

多くの経験を通して自分自身を知っていくことで、自分の軸を確立する

自分の軸を確立するとは、「才能(強み)」「興味」「価値観」の3つの自分らしさを理解すること

また多くの経験を通して知識やスキルを増やしていき、仕事の幅を広げる

 

「才能(強み)」「興味」「価値観」という自分の軸を確立することが、20代ではとても重要です。

この自分の軸が確立できていると、キャリアで迷うことがなくなります。

 

逆に、20代でさまざまことに挑戦せず経験を積んでいない場合には、自分の軸がよくわからない状態となる可能性が高くなります。

そうなると、30代でキャリアの迷子になってしまいます。

 

20代は興味を持ったら、すぐに行動を起こして経験してみることがとても重要です。

30代のキャリアの考え方

次に30代のキャリアの考え方です。

 

30代は、自分のキャリアの土台を固める時期

20代で確立した自分の軸をベースとして、自分のキャリアの方向性を決める

キャリアの方向性を決めるとは、「自分はこれで生きていく!」という仕事を決めること

決めた方向性に向かって、自分の強み・スキルなどを磨き上げて、自分の武器にまで昇華させる

さらに、実績を積み重ねることで、職業人のとしての自信も確立する

 

20代に自分の軸が確立できていないと、30代になった時にキャリアの方向性を定めることが難しくなります。

そのため、30代で自分の軸が確立できていない場合は、そこからスタートとなります。

 

また35歳までにキャリアの方向性が決まっていないと、自分の武器を磨き上げる期間が短くなっていきます。

そうなると、40代以降のキャリアで苦労することになります。

 

30代の行動は、40代以降のキャリアに大きな影響を与えます。

40代のキャリアの現実

40代以降はキャリアの円熟期に入ります。

 

30代で決めたキャリアの方向性に向かって、磨き上げた強みやスキルを発揮して、組織の発展や部下の育成に貢献する段階になります。

独立している場合は、自分の事業で社会へ貢献していく段階になります。

 

35歳までに何を積み上げたかによって、40歳以降のキャリアの大半が決まってしまう。

例外はありますが、多くの人にとってはこれが現実です。

 

40代以降は、30代までに磨き上げた武器と自信で戦っていかなければなりません。

 

独自の武器を手に入れている人は、40代以降も自分らしいキャリアを築きやすくなります。

逆に、誰でも持っているような弱い武器しか装備していないと、40代以降は苦労することになります。

 

20代・30代の過ごし方は本当に大切です。

 

あなたは今、自分の軸を確立できていますか?

また自分の独自の武器を磨いていますか?

まとめ

就職すると最初に遭遇するのが「リアリティ・ショック」

理想と現実のギャップを知って、それを乗り越えることが最初のハードル

20代はさまざまなことに挑戦して経験を積む時期

さまざまな経験を通じて、自分の軸を確立することが20代では重要

30代は自分のキャリアの土台を固める時期

  20代で確立した自分の軸をベースとして、「自分はこれで生きていく!」というキャリアの方向性を決める

その方向性に向かって、自分の強み・スキルなどを磨き上げて、自分の武器にまで昇華させ、さらに実績を積み重ねることで、職業人のとしての自信も確立する

40代以降は、30代までに磨き上げた武器と自信で戦っていかなければいけない

35歳までに何を積み上げたかによって、40歳以降のキャリアの大半が決まってしまう。例外はあるが、多くの人にとっては現実