人生は選択と決断の連続です。
もちろんキャリアにおいてもそれは同じです。
あなたも今までたくさんの決断をしてきたと思います。
でも、自分が何かを決断するときにどんなクセがあるかを知っていますか?
もしこれを知っていないと、キャリアで大きな選択をする時に間違えた決断をしてしまうかもしれません。
今回は人間の意思決定の8つのタイプについてのお話です。
意思決定の8つのタイプ
人間は誰でも決断をする際に、無意識に出てしまう意思決定の「クセ」があります。
これは重大な決断であればあるほど出やすくなります。
でも、自分の意思決定の「クセ」を自覚している人はほとんどいません。
そんな意思決定の「クセ」には8つのタイプがあります。
そして、この8つの意思決定のタイプは大きく2つに分けて捉えることができます。
それを整理したのが下記です。
自分で意思決定をするタイプ | 自分で意思決定をしないタイプ |
● 計画的タイプ ● 苦悩的タイプ ● 衝動的タイプ ● 直感的タイプ |
● 先延ばしタイプ ● 成り行き任せタイプ ● 他人任せタイプ ● 逃避タイプ |
これは心理学者ディンクレッジ(Dinklage, L. B)によるタイプ分けです。
それぞれの特徴を見ていきましょう。
自分で意思決定をするタイプ
計画的タイプ
情報を収集したり、選択肢を明確化したり、計画的に意思決定をするタイプです。
最も合理的に意思決定ができるため、理想的な意思決定のタイプと言えます。
苦悩的タイプ
多くの情報を集めるのですが、処理しきれず、決断までに時間がかかるタイプです。
「他にもっと良いものがあるのではないか?」などの不安を感じるため、とにかく情報を集めていきます。
しかし、必要のない情報も集めてしまうため、結局、自分の処理能力を超えて苦しむことが多くなります。
衝動的タイプ
多くの選択肢を検討せずに、最初に見つけた道を衝動的に選んでしまうタイプです。
選択肢を考えることや、それを検討することを面倒くさいと思ってしまい、「とりあえずこれに決めて、何かあればその時に考えよう」と決断してしまうことが多くなります。
直感的タイプ
自分の直感のみに従って意思決定をするタイプです。
「これしかない!」「こうすべきだ!」と感じた自分の直感を信じるあまり、他の人の意見は聞かずに決断を早まってしまうことが多くなります。
自分で意思決定をしないタイプ
先延ばしタイプ
意思決定の必要性は感じつつも、とりあえず決断を先延ばしにしてしまうタイプです。
このタイプの人は、ずるずるといつまでも決断せず、行動を起こせません。
もしくは、期限が迫って追い詰められてからやっと決断します。
そのため、適切な意思決定ができないことが多くなります。
成り行き任せタイプ
「なるようになるさ」と自分では選択をせず、成り行きにまかせるタイプです。
このタイプの人は、周囲の物事は自分ではコントロールできないと思っており、自分で行動は起こさず、最も楽な道を選択することが多くなります。
他人任せタイプ
自分に関することを自分の意思で決定するのではなく、他の人に決めてもらいたいタイプです。
このタイプの人は自分で決断ができずに、常に誰かを頼り、他人の決定に従うことが多くなります。
逃避タイプ
意思決定の必要性は感じている一方で、決断すること自体を恐れて避けるタイプです。
このタイプの人は、ネガティブ思考で、将来への不安や自分への無力感が強い傾向にあります。
そのため周りから決断を迫られると怖くなって、考えること自体をやめてしまうことが多くなります。
キャリアの選択をする時に取るべき意思決定とは?
ここまでは人間の意思決定の8つのタイプについて見てきました。
あなたはどのタイプの意思決定をすることが多いですか?
これまでの経験を振り返って、何か大きな決断をした時を思い出してください。
恐らく同じような意思決定のスタイルを共通して取っているのではないでしょうか?
それがあなたの意思決定のタイプになります。
では、転職などキャリアの大きな選択をする時には、どんな意思決定が必要になるのでしょうか?
それは、「計画的タイプ」の意思決定になります。
具体的には、次の7つのステップで意思決定を行います。
1. 決定事項の明確化
2. 情報の収集
3. 選択肢の明確化
4. 根拠の評価
5. 選択肢の中から最終決定
6. 行動
7. 決定と結果の検討
もし、あなたが今の自分を変えて、やりたいこと、自分らしい仕事を見つけたいと考えているのであれば、それは大きなキャリアの決断になります。
ぜひ、計画的タイプの7つのステップを参考に意思決定を行ってください。
そうすれば、あなたらしく輝く未来が見えてくるはずです。
まとめ
✔ 人間の意思決定には次の8つのタイプがある
計画的タイプ、苦悩的タイプ、衝動的タイプ、直感的タイプ、
先延ばしタイプ、成り行き任せタイプ、他人任せタイプ、逃避タイプ
✔ キャリアの大きな選択をする時には「計画的タイプ」の意思決定が必要
✔ 計画的タイプの意思決定は次の7つのステップで意思決定を行う
1. 決定事項の明確化
2. 情報の収集
3. 選択肢の明確化
4. 根拠の評価
5. 選択肢の中から最終決定
6. 行動
7. 決定と結果の検討